国有地の取引をかたった詐欺事件で、警視庁は23日、元日本弁護士連合会常務理事で弁護士の本田洋司容疑者(80)=千葉県市川市=ら男6人を詐欺容疑で再逮捕し、発表した。いずれも容疑を否認している。
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  捜査2課によると、本田容疑者らは2011年12月~12年2月、浜松市中区の住宅販売会社「セキスイハイム東海」に対して、独立行政法人「年金・健康保 険福祉施設整理機構」(RFO)を仲介させれば、市内の国有地を随意契約で安く買えると持ちかけ、約2億円を詐取した疑いがある。

 本田容疑者は架空取引の発覚を免れるため、「財務省に問い合わせをしたら契約ができなくなる」と同社の担当者に口止めしていたという。

 東京地検は同日、別の土地の架空取引で同社から1億7千万円を詐取したとして、本田容疑者ら3人を詐欺罪で起訴した。